この作者も中々の寡作家ですが、「よつばと!」と違い、今回は1年ぐらいで新刊発売。結構楽しみにしていました。
「GROUNDLESS」については、以前にも書きました。架空の世界観ではありますが、技術レベルは第二次大戦ぐらい。大陸の大国スタインブルグの属国だった島国アストリアで発生した疫病による貿易封鎖の影響を受け、アストリア経済が結構深刻な状態になっていた所に、開放市民軍という革命軍が蜂起します。この開放市民軍の攻撃を受けた混血児たちの街ダシアの自警団が主人公です。
前回までに開放市民軍はほぼ壊滅状態で、アストリアの経済も石油が出た事で上向きになります。平和になるはずですが、スタインブルグが再占領を目指して、アストリア侵攻をしようとします。その先兵となるエリート空挺部隊と島軍およびダシア自警団との戦闘がメインですが、裏でグレースとピタリの話が進みます。少しだけ。前のシュバーハン、メルシア程は個々人の内面に踏み込んではいませんでしたね。それにしても、前巻でも思いましたが、ローサの兵士としての成長ぶりがすごい。
前巻で作者が「長くても3巻」と書いていましたので、次ぐらいで終わるかな。