冷凍グラタンをレンチンして食べようとしたらばくはつしました・・・。へこむ。
気を取り直して。
タクテクス10号のアイラウの戦いをプレイしてみました。マップはカウンターとともに譲ってもらったもので、結構気合が入っています。
以下が初期配置です。中央にアイラウ村(Eylau)があり、この村の争奪戦から第一日目が始まりました。偶発的に始まったため、第1~3ターンには両軍とも活性化できる師団に制限があります。ロシア軍は中央にいる1個師団+α。フランス軍は親衛隊の活性化に制限があります。
初手はフランス軍。中央にいたミュラの騎兵を左翼に回しつつ、サン・ティレールの師団を前進させます。中央はアイラウ村に入るとロシア軍(6戦力)と戦わないといけないので、1ヘクスだけ前進。
一方、ロシア軍はアイラウ村を占拠しました。この師団しか動けません。ここで戦闘が起こりました。
第2ターンもフランス軍は同様の動きをしますが、中央のルグラン(Leg)が怪しくなってきたのでウードル(Heu)を回します。元々ミュラの後詰にしようと思っていたのですが。
ロシア軍はオステルマン(Ost)に加えザッケン(Sac)も活性化し、フランス軍中央を押し始めました。
第3ターンはフランス軍左翼のミュラがチュチコフ(Tut)の右翼に襲い掛かります。ウードルは中央と左翼との間隙を塞ぐために移動。
ロシア軍は危なくなった両翼を支援するために、後方にいたサモフ(Sam)を右翼に、ドクトロフ(Doc)を左翼に回し始めます。次は夜間ターンで戦闘が無いので、何とか間に合うのではないかと。
第4ターンは夜間ターンで戦闘はありません。EZOCから離脱可能です。1/2移動力以下の移動なら休息したという事で士気値が上がりますが、そんな移動は道路沿い1ヘクスだけです。現状は戦線整理のため、思いっきり移動しています。また、フランス軍がEZOCから離脱すると、次のロシア軍ターンで回復されてしまいます。敵に塩を送るわけにはいきません。
第5ターンも夜間ターンです。戦線整理。ルグランは敵から離れて移動していないので休息により士気値が3回復しました。態勢としてはフランス軍が両翼包囲をしています。史実では右翼がダブ-、左翼がネイの軍団でこの包囲をしたかったようですが、両軍団とも遅れました。このため、これらは増援として出現します。ただし、ネイはレストックを追いかけてきているので、先にレストックがやってきます。
第6ターン。悲劇の幕が開きます。ロシア軍が両翼に兵力を移動したので、フランス軍は親衛隊を活性化します。アイラウ村は高戦闘力のユニットが守っていて、防御力2倍効果もあるため、手が出せない状態です。こんなところは迂回だ!
そしてロシア軍は両翼で攻撃開始。特に右翼はエッセン(Ess)とサモフの2個師団がミュラに襲い掛かります。
第7ターン。両軍とも「押せ押せ押せ押せ押しまくれ!押してダメでも押し倒せ!やられる前にやれぇ!!」とウルドの様な事を言いつつ攻撃続行。しかしフランス軍左翼は壊滅状態に。史実だと壊滅したのはオージュローの軍団で、ミュラの騎兵は「歴史上最高の騎兵突撃」と言われる様な活躍をしたんですが・・・。一方、ザッケンも損害がかさんでいき、ついに士気値が0になって潰走します。
第8ターン。フランス軍左翼はミュラが少ない騎兵でスクリーンを作りますが、結局は攻撃に耐えきれず。一方、ロシア軍左翼と中央の間隙を広げる親衛隊。そして、ダブ-の不滅の3人衆がフランス軍右翼に到着し始めました。
両軍とも左翼がボロボロです。特にフランス軍左翼。きっとナポレオンもこう言っていると思います。
第9ターン。ロシア軍にも悲劇が降りかかりました。中央を守っていたオステルマンが士気値が0になり潰走しました。アイラウ村が陥落します。
第10ターン。ロシア軍に朗報なのは、レストックの増援とザッケンの休息による回復です。マップ左下に両軍の除去ユニットの山が・・・。さすが、「火薬が発明されて以来最も凄惨な戦い」と言われるだけあります。
第11ターン。フランス軍左翼は包囲の危機にありますが、道路より下がればマップ端まで連続した戦線ができそうです。包囲されなければ除去の確率は少ない。一方のロシア軍左翼は地形に助けられるか。丘の上向きの攻撃は防御力2倍なのでそこそこ持ちそうです。
といったところで、疲れたので終了。まだ6ターンあるけど。どうも長いゲームは休み休みプレイしないと持たないです。この点、VASSALはセーブ出来ていいんですよね。
さて、現状のVPは、フランス軍が除去戦力57点+士気崩壊2点+アイラウ占領5点、合計64点。ロシア軍は同様に45点+2点、合計47点。17点差でフランス軍圧勝。ロシア軍の勝利に持っていくには、最低でも後20戦力分のユニットを除去しないといけません。フランス軍歩兵は平均4戦力なので、5ユニットは除去しないといけない。もちろん、自軍の損害なしで。ロシア軍右翼はレストックの増援もありますが、その後ろから戦力的に同等のネイがやってきます。下手すれば挟み撃ち。うん。ロシア軍が勝利するのは難しいかね。
このゲームは、なかなかボリューミーで、どの師団を活性化するか考える必要もあり、ちょっとプレイでもといった手軽さはありません。が、NAWクワドリにも負けないぐらいの面白さがあります。タクテクスのこういった付録ゲームを、コンポーネントを整理し、ルールをもっとデベロップして、全部まとめて販売してくれないかな。入門ゲームとしてもいい出来だし、いろんなテーマがあるし、受けると思うんだけどな。