「猫と竜」(佐々木泉、アマラ、大熊まい)

 猫に育てられた竜が、子猫を育てるのを助けるファンタジーマンガです。

 ある森で一匹の竜が卵を産みましたが、その竜は人間に狩られてしまいました。竜の巣で一匹の母猫が子猫を生み、子育てを始めました。そこに卵からかえった小さな竜が加わります。子猫の巣立ちがが近くなった頃、母猫は人間に召喚されてしまいました。巣に残った子竜ですが、姉猫が夫を連れて巣に戻ってきました。そこで、子竜は子育てを手伝います。月日がたち、子竜も成竜となりましたが、代々の猫が巣にやってきて子供を産みます。竜はその子育てを手伝うのです。森から旅立つ猫、森に住み着く猫、いろいろな猫と竜の交流が描かれています。

 ちなみに、この猫はケットシーなので魔法が使えます。人間たちからは狩られる存在ですが、竜がいるため安全に過ごすことができます。また人間の中にも良い人間がおり、猫と交流して魔法を教わったりします。かくして、断片的な物語(1話完結)が続いて一つの物語になるのでした。

 いや、面白すぎて、つい9巻まで買ってしましました。猫好きなら読むべし。