そして誰もいなくなった

 まあ、そこまでひどくないですが。

 ラベルのボレロを聞きながら、A5Aのゲティスバーグシナリオをプレイしました。このゲームシステムは、部隊チットと戦闘チットを混ぜ合わせてドローするチットドリブンです。南軍は部隊チットが2枚あり、どちらかのチットが引かれたら任意の数の部隊を動かせます。動かさなかった部隊は次のチットが引かれた時に動かせます(ゲティスバーグのみ)。より柔軟な運用ができるという。

 システムのもう一つの特徴は、攻撃側と防御側それぞれにCRTがあることです。戦闘比の列は同じものを使いますが、ダイスはそれぞれ振ります。この方式の良い所は、どちらか一方が一方的に損害を受けるのではなく、双方に損害が発生する可能性があるという事です。他のCRTでも、1つのセルに「攻撃側の損害/防御側の損害」のような書き方をするものがありますが、これですと結果の幅が広がりません。なかなか良いCRTだと思います。双方がダイスを振るので、防御側が一方的にやられている感がありません。

 だだし、結果いかんでは、双方が全滅したりします。戦場には誰もいなくなってしまうのです。これがまた結構多い。いやまあ、戦闘が下手だという話もありますが。

 そんなわけで、ゲティスバーグ初日に双方(特に北軍)が大量の墓場逝きを出して南軍の勝利となったのでした。これじゃ、ミードは即日解任だ。