「藤原純友」(寺内浩)

 私が最初に観たNHK大河ドラマは「風と雲と虹と」でした。加藤剛草刈正雄緒形拳と言った俳優を初めて知ったのでした。それまでは8時以降に起きていてはいけなかったので。ドリフだけは別でしたが。

 「風と雲と虹と」は純友も出ては来ますが主役は平将門です。そして、その後も「帝都物語」とか将門に関する話を見聞きすることはよくありました。しかし、純友についてはあまりよく知らなかったのです。なんとなくほぼ同時期に反乱を起こしたという気がしていました。なので、「バトル・フォー・ジャーマニー」の様に東西の反乱と互いの相手の朝廷軍を動かすゲームができないかなとか思っていました。

 で、タイトルの本を買って読んだのです。将門が敗死したのが二月、純友が蜂起したのが八月。見事に重なっていませんでした・・・。

 元々純友には反乱を起こす気がなかったようです。もしあったら将門の乱に乗じて旗揚げするはずですから。八月の蜂起時には伊予、讃岐、阿波3か国同時に国府攻撃しているぐらい戦略眼があった純友です。将門の乱を利用しない手はない。多分、配下を抑えきれずにやむを得ず立ち上がったのだと思います。まあ、本にもそう書いてあります。

 そんなわけでゲームを作るのは無理ですね。将門がもう少し頑張ったり、純友の蜂起が早まったとすれば可能ですけど、それはただの架空戦です。