「航宙軍士官、冒険者になる」(伊藤暖彦、himesuz、たくま朋正)

 人類銀河帝国と謎の知的生命体バグスとの戦いのさなか、帝国軍航宙艦「イーリス・コンラート」は探査任務についていました。超空間航行中に謎の攻撃を受けた「イーリス・コンラート」は緊急ワープアウトしましたが、甚大な被害を受け、ただ一人の生存者を近くの惑星に脱出させたのです。で、その惑星は剣と魔法のファンタジー世界でした。

 という事で、航宙軍士官が生き延びるために冒険者になって活躍するというマンガです。原作は小説です。

 

 異世界物は大好物で結構読んでいますが、気になっている所の一つは、異世界でも言葉が通じることです。おかしい。無論、いくつかの作品ではちゃんと理由付けをしています。異世界転生先の神様の取り計らいだとか。

 でも、このマンガでは最初は言語が通じません。そのため惑星の住人との間に意志のズレがあったりして面白い。この辺は「翠星のガルガンティア」でもあったので、「翠星のガルガンティア」は好きな作品です。

 SF設定とファンタジー設定が結構うまく組み合わさって面白いです。行き過ぎた化学は魔法と同じとか言われますが、そういった感じでもあります。

 現在6巻まで出ていますが、先が楽しみです。もちろん原作小説はもっと先まで描かれているのでしょうが。