太平記の後半はやはり人気がないか

 正儀の北伐行をゲーム化しようかと思いましたので、「太平記」(岩波文庫)を購入しようと思ったのですが、近所の大きな本屋さんは2件とも、全6巻のうち1~4巻までしか置いていませんでした。4巻は高師直らが殺されるところまでです。NHK大河「太平記」では最後の3話目ぐらい。ここまでは、まあ需要があるから書店でも置いているのでしょうけれど、欲しい5巻6巻は人気が今一なのか置いてませんでした。まあ、太平記と言えば、よくてここまでで、悪いと湊川の戦いの所で打ち切りでしょうね。

 私もそうなので、楠木正行はよく知りませんでしたが、「楠木正行・正儀」を読んで、一気に正儀に興味がわきました。南朝一途な正成、正行よりも複雑な人間性を持っているようです。南朝で大活躍した後で、北朝に降って南朝を攻めまくっていますし。そんなわけで、人の心の仄暗さが好きな私としては大変面白い人物だと思います。