南朝の正当性

 7月も終わりに近づき、夏休みがある8月になるためか、スマホゲームのアップデートがいくつも同時にありました。その中で、ヘブバンは2GBのダウンロードが終わったと思ったら、さらに1GBのダウンロード。何なんでしょうか。もう少し容量小さくするとか、何日かに分けるとかすればいいのにと思ったのでした。

 

 楠木正儀の4回にわたる京都奪還戦についてのゲームを考えていますが、アイディアがまとまっていません。戦略級もいいし作戦級もいい。戦略級なら室町幕府内の抗争と京都奪還戦の開始をリンクさせるとか、勢力を立て直すとかいろいろ幅が出ます。一方、作戦級なら細かな軍の移動や戦闘が表現できます。どちらも捨てがたい。

 また、ヘクスマップにするか、エリアか、PtPか。平野でどこにでも移動できるようなところはPtPには合いません。PtPは地点が分断されているような地形にこそふさわしい。とはいえ、ヘクスマップにすると、河内から京都までの範囲は縦に広すぎてマップで未使用の部分が多くなりそうです。エリアはどちらの悪い所取りになります。どうも、うまくないです。

 勝利条件も頭が痛い所。何しろ奪還したはいいが、すぐに叩きだされています。京都は攻めやすく守りにくいので、長期間保持するのは難しい。では、勝利条件をどうするか。悩ましい。

 

 とか考えているところですが、合わせて南朝って正当性がないのではと思ったりしています。そもそも、持明院統大覚寺統が交互に天皇を出すという約束を後醍醐が破っているの問題です。両統迭立は、別に鎌倉幕府が押し付けたものではなく、天皇家が幕府に調停を求めたために決めたものです。幕府やいやいや決めたのですので、鎌倉幕府が無くなったからと言って、大覚寺統相伝していいものではありません。なのに後醍醐はそれを反故にしたのです。後醍醐までは正当性はあると言えますが、後村上にはないです。まあ無理を言えば正平の一等の時に後村上が天皇になったのは順番的にありかもしれませんが。

 とはいえ、北朝の方がどうかと言えば、楠木正儀の第一次京都奪還戦の折に三上皇を吉野に連れ去っており、譲位されたわけでもない幼帝が三種の神器もなしに即位しているので(後光厳)ちょっと正当性が疑われます。

 そんなこんなで南北朝時代は続くのですが、こういったことも戦略級なら盛り込めるかな、と。