「アラブから見た十字軍」を読み進めています

 「アラブから見た十字軍」も、ついにサラディンが登場するところまで読み進んでいます。その前のヌルディンは「聖王」と書かれていて、人格的にも優れているようですが、自身の信仰心が厳格で他人にもそれを押し付けるところがあったようです。一方のサラディンは自身の信仰心の厳格さを、他人には押し付けることがなかったと書かれていました。まあ、サラディンの側近の伝記作者の話ですので、アレクサンドロスにおけるアリアノスの様な感じだとは思いますが。

 それにしても「アラブから見た十字軍」を読んでいると、一番割を食っているのはユダヤ人だなぁと思うのでした。コプト系のキリスト教徒も割を食っていますが、ユダヤ人はどちらの陣営からも虐殺されています。まあ、キリスト教イスラム教も元は不寛容な一神教ユダヤ教が元祖の兄弟げんかの様なものですから、自業自得と言えば言えるのかもしれません。

 そういえば小さなゲーム屋さんにサラディンのゲームがありました。他にも、南北戦争の時の境界州のゲームとか、4in1のチャンセラーズビルのゲームとかがあって「欲しい!」とか思ったのですが、ここの所ゲームを買い過ぎているので、まあ取り合えず諦めましょうか、と。