昨日テレビを見ていたら、「新型コロナどない。嘘である。」と思い込んでいる妻と、その妻の言っていることが理解できない夫との間で夫婦の危機だという番組をやっていました。二人の小さい子供も「コロナは嘘だ」と言い出したとか。夫が厚生労働省のデータなどで説明しようとしていましたが、無駄なことをと思ったのでした。こういう人は何を言っても聞きはしません。気持ち悪いなと思ってテレビを切りました。
で、なんでこういう人のことを気持ち悪いと思ったのか、考えてみたのです。
多分、目の前にある危機から目を背け、その危機自体がないものと思い込もうとする心持が気持ち悪いんだな。つまり隣の家が火事になっているのに、「火事なんてない」と思い込んで避難せずに焼け死んでしまう人を見ているような感じです。
歴史上、敵の攻撃なんてありえないと思い込んで大敗した事例はいくらでもあげられます。ウォーゲーマーたるもの、そんな事例をよく知っているし、プレイする上でも「ここに敵の攻撃はない」などと思い込んで防御を怠るようなことはしないでしょう。上記の人々は、こういった事に思い至らず自滅していった過去の人々と同じなのです。
確かに、新型コロナに感染しなければ、絶対あるとは言えないかもしれない。が、多くの人があると言っているものに対して、自分ではないと思ったとしても対策を取らないというのは愚かとしか言いようがありません。自分の考えだけではなく、広く他人の考えも受け入れること、これがいろんな争いの種を潰すことになります。そうしない人に対して、気持ち悪い人だなと思ったのでした。もちろん、だからと言って、その人を否定するわけではありませんが、身近にいたら厄介だなと思います。
あの番組では、あの夫婦はあの後どうなったのでしょうか。
