運をよくする方法

 『ゲーム的人生論』(鈴木銀一郎)を時々読んでいます。手元に置いておいて、時々パラパラとめくって読む本がいくつかあります。それらは最初から順に読むのではなく、めくって気になった個所だけ読むというやり方です。こういった読み方は『柿の種』(寺田寅彦)で推奨されていたやり方で、もちろん、最初は通して読んでいます。先の『柿の種』だけではなく『論語』や『孫子』もそういった読み方をしています。・・・ASLのルールもそういった読み方をすれば覚えるかな?

 さて、タイトルの「運をよくする方法」は『ゲーム的人生論』の一節です。その中で大佐は「世の中、あるいは自分を前向きに見る」と「期待水準を下げ」るということが運を呼び込むことだと書いています。世の中(特に会社)を後ろ向きに見て批判や不満たらたらではいけない。会社に対する期待を高く持ってはいけない。・・・心が痛い。最近は齢を取ったせいか、もうあまり不満を表に出すこともなく、会社に期待することもありませんので、だいぶこの境地に近づいた気がします。が、若い頃はどうもこれに反していたような気がします。なので、運を呼び込めなかったのかもしれません。まあ、変に運を呼び込んで社長とかになったら大変なので、よかったのかもしれない。でもときどき思います。

 「僕の人生は、いったい何だったのだろうか?」

 と。