産地偽装の大罪

 東京の新型コロナ新規感染者が、また2万人を超えました。とはいえ、「みなし」感染者がいますので、本当に2万人超えたか微妙です。「みなし」感染者とは、検査をせずに問診だけで感染していると診断したものです。しかし、問診ですので必ずしも感染しているとは限りません。特に小さい子の場合は、熱や咳といった外部に症状がわかるものならいざ知らず、倦怠感や痛みなどが正確に伝わっているとは言えません。また、親も大げさに捉えて、問診に答えているかもしれません。なので、「みなし」感染者数も公表しないと精度がいいとは言えません。まあ、検査だって、本当に精度がいいかわかりませんが。

 

 熊本県産のあさりが、実は中国から輸入したあさりを浜に撒いて回収することで熊本県産として販売していたというニュースがありました。熊本県産のあさりのシェアは80%近くあるそうで、そのうち97%が中国産ということです。
 マスコミが3年前に報道したが、ようやく今になって農水省が動いたということで、「農水省の対応が悪い」という語調で話しているコメンテータがいました。
 一番悪いのは熊本の漁協です。その量からも組織ぐるみなのは間違いありません。そもそも、みんなものである海に縄張り意識を持つ漁協って好きではありません。なので、かなり辛口かもしれません。
 農水省の対応が遅いのは事実ですが、役人仕事などというものはそういうものです。むしろ、マスコミがもっと大々的に公表していればよいことなのです。どうも、マスコミは漁協に同情的なようです。だめじゃん。
 食品に対する詐欺事件といえば、吉兆とか赤福とかが思い起こされます。赤福は、今ではもう平然とキヨスクで売っています。日航とかJR西日本とかは、今でも事故のあった日に事故現場で慰霊祭を行っていますが、食品関係は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」でマスコミも大衆もすっかり罪を許しているような感じがします。私としては、包み紙に「かつて詐欺を行いました。現在はきっちり管理しています。」といった趣旨のコメントを消費者に分かるように大きく入れ、自他ともに反省しているということを示せばいいのにと思います。そういった反省をしないから、何時まで経っても食品詐欺事件が絶えないのだと思います。
 熊本の漁協は解散すればいい。が、多分、トップにいる奴らは、減給かなんかでお茶を濁すに違いない。これは存在が社会的に抹殺されてもおかしくないような悪辣な事件であると、もっと大々的にキャンペーンを張る必要があると思います。