マルヌの戦いの後で

 『1914:Glory's End』でマルヌの戦いのシナリオをやりました。ほんとはGMT版を持っていないのでプレイはいかがなものかと思うのですが、お試しということで先っぽだけ。ね。

 セットアップ状況は以下の通りです。GMT版にはマルヌ用のミニマップが付いているようです。とはいえ、切り出しただけなので、普通のマップでもプレイできます。

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初期配置

 マルヌの戦いは、進撃を続けるドイツ軍の第1軍(最右翼)の横っ腹をパリから出撃してきたフランス第6軍が突っ込み、ドイツ第1軍がイギリス軍(OOCになっているユニット)の正面から軍団を引き抜いてフランス第6軍に手当てしたところをイギリス軍が突っ込んできて潰走した戦いです(ものすごく大雑把)。

 このゲームは、同一ターンに補充か、移動か、戦闘しかできません。また、ZOCがないので、穴が開いているとするすると抜けられます(補給切れにはなります)。

 OOC(アウト・オブ・コマンド)になるとほとんど何もできません。初期配置でイギリス軍がOOCになっているのは、初動の鈍さを表しているのでしょう。

 ターンは4ターンなので、プレイ感覚をつかむのにちょうどよいシナリオです。

 下図は最終ターンです。

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最終ターン

 抜かれないように戦線ができています。フランス軍はドイツ軍右翼を北から回って包囲しようとしますが、ドイツ軍の騎兵がそれを阻んでいます。ステップロスしたユニットが多くなっています。左上に黒丸とか白丸が付いているのがステップロスしたユニットです。ちなみに歩兵は最大4ステップ、騎兵は2ステップしかありません。丸付きはサブカウンターです(つまり1~2ステップ)。戦闘結果表はブラッディなので、どんどんステップが減っていきます。補充できればいいのですが、毎ターン3ポイントしか来ませんし、1ターンで1ユニットに1ポイントしか割り当てられません。割り当ててもすぐに消耗していく。

 結果としてはドイツ軍の勝利でした。ただ、最後は駆け足になったので、フランス軍が補充していたら多分連合軍の勝ちでしょう。

 プレイしてみてわかったのは、「足を止めて殴り合うゲーム」だということです。最近、こんなゲームはあまりやっていません。大体が機動の余地が大きいゲームばっかだったような気がします。ダンケルクとか。

 とにかく殴り合って、補充して、それで耐えられなくなった方が負け。いかにも第一次大戦ぽい。面白いゲームだなと思いました。さすが、テッド・レイサー。