ASLSKシナリオ42をやってみました

 たまにはASLのSKをやらないとルールを忘れそうです。もっとも、忘れて使っていないルールもまだまだ結構ありますが。

 で、順番としては、この前シナリオ41をやりましたので、次はシナリオ42です。

 ちなみにシナリオ41で、ドイツ軍を南側の建物にも置いた分散配置をしましたが、やっぱり事前砲撃でボコボコにされました。16FPで7ヘクス対象×3カ所ですので結構効きます。

 さて、シナリオ42もマップ半分ぐらいで両軍ともユニット数が少ないので(ドイツ軍1個分隊と6個HS、アメリカ軍7個分隊)、かなりお手軽です。アメリカ軍は建物3つ取れば勝利ですが、ドイツ軍はHIPが許されています。また、マップは、今まで見た事が無い生け垣ヘクスサイドがあります。シナリオ41にもありましたが、全然使っていませんでした。

 シナリオはノルマンディなので、この生け垣はボカージュ扱いです。TEM+2、COT+2なので、これを通っての進撃は結構つらい。アメリカ軍は西(マップ左側)から進入します。すると、下図のように少しずつしか進めません。CXや指揮官ボーナスは無しの場合です。

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アメリカ軍の移動

 さて、隠匿配置ですが、ソロプレイなので位置がわかってしまいます。で、まずアメリカ軍として、ドイツ軍がどこに配置するか考えてみました。

 建物3つは当然あり得るとして、残り4ユニットです。

 ボカージュ(生け垣)はLOS遮断ですが、ボカージュヘクスサイドを持つヘクスにいれば撃てます。なので、下記の赤枠に配置される可能性が高いです。

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ドイツ軍のHIPの可能性

 建物に配置したら、残りは4ユニットなので、中央の道路を挟んで南北に2ユニットずつでしょうか。そこで、アメリカ軍は、この辺りを注意して移動します。具体的には釣り出すために道路を移動する分隊、北からI1-H5の道路の方へ行く分隊、南のボカージュにとりつく分隊、そしてA4とA7の森でMMGを撃つ分隊です。

 

 第1ターンのアメリカ軍ターンの終了時です。ドイツ軍のHIPはブランクマーカーで示しています。道路を行ったアメリカ軍分隊はDMになっていますが、それよりもE4のドイツ軍HSが大活躍。2回の1MCを耐えただけではなく、アメリカ軍1個分隊を白兵戦で除去しました。ボカージュの特性として待ち伏せ-2DRMがありますので、大抵の場合はドイツ軍が待ち伏せできます。それでも1-4の比率なのですが見事にアメリカ軍分隊を除去できました。アメリカ軍に暗雲が垂れ込めます。今年の夏レベルの雨が降っているかも。

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第1ターン アメリカ軍終了時

 第2ターンアメリカ軍終了時です。さすがに幸運は続かず、E2のHSは除去、E4のHSは混乱してG5の建物に逃げ込みます。その代わりG5の建物にとりついたアメリカ軍分隊はことごとく混乱して潰走しました。南の麦畑の方は順調に進んでいます。

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第2ターン アメリカ軍終了時

 第3ターンのドイツ軍の開始時です。アメリカ軍、惨憺たるありさま。G5建物に取りついては混乱し潰走しています。もうこれは投了です。

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第3ターン ドイツ軍開始時(投了時)

 アメリカ軍の敗因は、まあ、初手でいきなり1個分隊が白兵戦で除去されたのもありますが、中央の道路沿いに進撃してG5の建物に接敵し、臨機射撃でFFMO/FFNAMで-2DRMかつFP2倍で撃たれまくったことでしょう。いくらHIPしているからって、こんなカモがネギ(FFMO)と鍋(FFNAM)と出汁(PBF)を背負って歩いて来たら撃たないわけがありません。進撃速度が遅くなると東側の建物まで届かないかもしれませんが、北や南のボカージュがある所から進撃した方がよかったかもしれません。アメリカ軍としては、白兵戦に持ち込めれば勝てると思ったんですがねぇ。

 ・・・そういえばHIPって6ヘクス以内にLOSが捉えられたら剥がれるんでしたっけ?J7の建物は剥がれていましたね。まあ、剥がれていてもいなくても、あまり結果に影響はなかったでしょうが。

 

 さて、ここまで来て、最近読んだマンガを思い出しました。「ふかふかダンジョン攻略記~俺の異世界転生冒険譚」(KAKERU/マックガーデン)というちょっとエッチなマンガです(エロマンガではない)。異世界転生ものですが、よくあるチートスキルとか俺強ぇとかはありません。かなりガチでリアルな設定の世界観です。例えばクロスボウはプレートメイルには役に立たないといったことを理論的に説明しています。

 で、このマンガで「実戦の本質は『かくれんぼ』だ」というセリフがあります。そして、実戦における強さとは第一に「情報力」、第二に「機動力」、最後に「戦闘力」と書かれています。これはASLでも当てはまるなあと思ったのです。ここでいう「かくれんぼ」とは、要するに敵のLOSに入らない、という意味で捉えるとよいのでしょう。そう考えると、今回のアメリカ軍は「我々のボーイズは本当に戦争ができるのか?」とFDRに心配されるような戦い方でしたね。

 この作者は、別のマンガ「科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌」というのも書いていて、こちらも科学的にモンスターの考察をしています。少しエッチだけど。

 この2つはお勧めです。