凄いスカッター

 大西洋の壁はルールが多いので、ついついSicilyの方を始めてしまいました。

 最初は上陸ターン。空挺降下と上陸が行われます。エポックD-Dayでもおなじみです。

 さて、空挺降下でふと疑問が湧いてしまいました。大体どんなウォーゲームでもあるスカッター(降下時の散乱)ですが、Sicilyにもあります。シシリー島を含む地中海は季節風が強く、この季節ではミストラルと呼ばれる北西風(北西から南東に吹く風)が吹きます。ちなみに冬はシロッコ。The Oに乗るシロッコの元ネタ。

 それはそれとして、スカッターするかしないかの賽の目に強ミストラルの場合は+2修正が付きます。大きいとスカッターしやすい。で、パラシュート兵の場合5以上の出目で、さらに賽を振って出た目の2倍のへクス数分だけ流されます。つまり12へクス。1へクス4.8kmなので、12へクスだと57km。東京から小田原ぐらいまでの距離です。

 ・・・え。そんなに流されるの?

 搭乗している輸送機が航法を幾ら間違えても、そんなにはズレないでしょう。ましてや降下中に57kmも流されるっていったいどれぐらいの時速で横に飛ばされてるんだか。ちなみにグライダーの場合はこのs2(賽の目2倍)はありません。逆じゃね?グライダーの方が風の影響でズレても立て直ししにくそうです。

 デベロッパーは、このルールに関して何も言わなかったのでしょうか?いくらなんでも、上限3へクスぐらいに抑えるべきでは?

 前にも書きましたが、チェザレビッチの様に実際に起こったことでしたら、別にルール化するのに問題はないと思います。まあ、12.7%の確率を50%の確率で起こるようにするのはいだたけませんが。でも、史実で起こっていないことで起こりそうもないことはルールに入れるべきではないと思います。もっとも、史実で57km流されたことがないかどうかはわかりませんので、後で調べるとしましょう。