世のデザイナーはどうしているのでしょうか

 バルジの戦いのゲームは結構出版されていますよね。私も例にもれず、いくつか持っています。そして、マップを見比べてみたりするのです。

 確か、サンビットからマルメディのあたりですが、結構森林の形状がゲームによって違います。多分他の部分も違うでしょう。

 山とか川とか道とかは、案外変わらないものです。まあ、平地の川や都市部の道なんかは変わりやすいですが。それでも、ブラタモリなんかを見ていると、「これ、昔の川では」とか言っていたりしています。まあ、第二次大戦末期ぐらいの100年に満たないぐらいの過去ではそれほど変わりません。

 しかし、森林は結構変わります。実際googleマップでサンビットあたりを見てみると、森林は結構スカスカです。これだったらドイツ軍も苦労しなかったでしょう。大体が畑なんかに変わっているようです。

 で、そんな状態で、デザイナーはマップを作るときにどう森林の形状を決めているのかなと、疑問に思いました。

 日本ですと、陸軍測地部や米軍の航空偵察写真なんかが残っていて国土地理院のホームページから見ることができますが、アルデンヌ当たりなんかはそれほどデータが残っていない気がします。それに簡単に見つかるなら、ゲームによって違いが出るとは思いません。

 森林は装甲師団の進撃にかかわる重要な地形要素ですから、仇やおろそかにはできないはずです。でもゲームによって違うということは、やはりデザイナーが想像して作っているのでしょうか。まあ、データが残っていなくて誰も見ることができないなら、どんな形状にしても正解であるともいえます。観測できない事象については、結局は言ったもの勝ちなのです。

 そんな風に考えていたら、そもそもシミュレーション性とかを議論しても無駄ではないかと思いつきました。基礎となる土台が正確なモデルではないのですから。あまりやかましくシミュレーション性を云々しない方がいいのかもしれません。