民主主義は甘い媚薬か

 民主主義と自由主義は異なるものですが、専制政治に比べて民主主義は民衆の自由度が高いので、なんとなく同じように扱われます。

 で、民主主義にどっぷり漬かった後で専制政治に移行すると、そこに心の不協和音が発生します。少し前の香港、今現在のアフガニスタンがそうですね。デモが頻発しているようですが、これらは民主主義を守るためではなく、自由を制限されるのが嫌で抗議しているのです。民主主義という自由を知った後では、何かしらの制限を受けるのは耐えられない。媚薬か麻薬のようなものです。

 ここで専制政治と言っていますが、絶対君主制とか独裁制とか言う意味では使っていません。単一の価値観を押し付ける政治のことを言っています。香港なら中国共産主義アフガニスタンではイスラム教ですね。

 で、専制政治というのは我慢ができない人たちなので、暴力によってデモを弾圧するのです。アフガニスタンでデモ隊にタリバンが発砲して3人死者が出たそうです。そもそも、戦争をしてきて気が立っている兵士がいるところでデモなんかしたら、それは撃たれるでしょう。かといって、兵士たちが平常心を取り戻した後で抗議しても、政治体制が固定化して手遅れということもあります。難しい所ですね。

 まあ、戦争の勝利者による略奪暴行なんかは、歴史上当たり前に起こることです。第二次大戦の際にも、民主主義にどっぷり漬かっているはずのアメリカ人ですらやっていますから。人類というものはそんなに進化していません。

 

 それにしても、ロシアメディアでアフガニスタンの元首相が車4台に現金を詰め込んで亡命したと報じたそうですが、この悪意のある報道はさすがロシアですね。すでにタリバンにしっぽを振っています。そもそもタリバンができたのはソ連アフガニスタン侵攻が原因だったような気がしますが。