お祭りはモラル(道徳心)を低下させる

 朝、ニュースを見ていたら、オリンピックのボランティアが運転する車が当て逃げしたそうな。理由は「スタッフを会場に送るのを優先した」とか。理由になっていませんね。オリンピック関係の車の物損事故は50件以上あるとも言っていました。

 古来から、お祭りがあると、羽目を外し過ぎる人が必ずいます。また、昔は村祭りがあると、その晩は乱交していたとか。まあ、遺伝的な理由とかあるようですが、これもまた、道徳心が欠如していると言えるでしょう。通常ではそんな乱交は行いませんから。それに、遺伝的な理由なら、別に乱交せずとも、普通によその村の人とお見合いや結婚すればいいのですから。

 道徳とは何か。これは「守るべき社会のルール」です。法律も「守るべき社会のルール」ですが、道徳と違って強権的な存在が、罰を持って強制しているルールである点が異なります。道徳心とは、自発的にルールを守ることです。

 オリンピックという祭りがなかったら、このボランティアも当て逃げはしなかったでしょう。まあ道徳心からではなく法律からかもしれませんが。しかし、お祭りに乗じて自身の道徳心をどぶに捨ててしまったのです。

 私はこういう人が嫌いです。「みんながやっている」とか「これぐらいなら」とか自分自身に言い訳をして、道徳心を捨ててしまう人が嫌いです。こういう言い訳をしてしまうと、反省はできません。なので、またやります。さらにやります。それもだんだんエスカレートしていきます。

 だから嫌いなのです。こういう人も、お祭りも。