山崎の戦い その2

 ルールはコマンドマガジン版に準拠します。またQ&Aは見ていませんし、他のサイト等も見ていませんので、ルールの訂正などは含まれていません。もし間違いがありましたらお詫びいたします。

 

 マップを広げ初期配置した後、最初にやるのは「戦闘陣形」を相手に秘密に決めることです。シルナシさんが英語ルールを読んで「ショートシナリオは両軍とも戦闘陣形発動済み」という記述を発見してくださいました。私がベースとしている日本語訳ルールでは載っていません。ここは英語ルール通りにします。もっとも、私のtenkatoitsuは腐海の奥底にあるので、私が実際に確認したわけではないことをお詫びします。

 戦闘陣形によって軍勢の命令は可能なものと不可能なものが出てきますので、各軍勢の命令を決めるのはその後になります。

 

 さて、戦闘陣形について、今回はまとめてみます。

 戦闘陣形は簡単に言うと、ゲージを溜めて発動する「必殺技」です。その正体は、陣形とか言っていますが「形(物理)」ではありません。「行動」集です。行動内容とその回数が決まっています。これらは、基本的に1軍勢1ターンで、使ったものは記録しておきます(ルールブックの最後のページを参照してください)。この行動、なんか見ると訳わからんものもありますが。

 戦闘陣形をざっとまとめると、以下のようになります。

鶴翼:攻撃、防御、移動がバランスよくある

井雁行直:移動が速い(疲れるからか回数は少ない)

車掛り:攻撃と防御。進退によい

:防御(名前の通り)

長蛇:進退があるが回数が少ない(あまり使えない?)

魚鱗:進退があるが回数が少ない(車掛りの方がよい?)

伏兵:防御向き(名前の通り)だが柵より攻撃的

鋒矢:攻撃的

雁行:一撃離脱

衡軛:完璧防御

 

 生半可な感想です。どれを選ぶのがいいのか、今後の課題ですが個人的に方円の陣が好きです(ないよそんなの)。映画「影武者」で「方円の陣!」とか言って部隊が動いていたのが頭を離れません。あのシーン、大好きです。

 閑話休題(それはさておき)回数が多いのがお得感がある(小市民的)ので、鶴翼、車掛り、鋒矢あたりがいいのではないかと思います。

 

 「行動(戦術)」は「突撃」、「勝った勝った」(なんじゃこりゃと思いました)、「後退」、「機動」、「早駆け」の5種類あります。攻撃的なのは「突撃」、「機動」、「早駆け」で防御的なのは「後退」です。無論、単純に言えません。それぞれ攻撃的や防御的な行動も可能です。例えば「機動」や「早駆け」は前進も転進もできます。「勝った勝った」はよくわかりません。もしかして釣り野伏を表現したいのかも。

 

 鶴翼と車掛りに命令の縛りはありません。鋒矢は攻撃命令か再編成命令でないとだめです。なので、鶴翼か車掛りが手ごろでしょうか。

 

 戦闘陣形を決めたら、次に各軍勢の命令を決めます。まだちょっとしかプレイしていないので何とも言えませんが、私は光秀方は基本的に防御(一部は移動、右翼は攻撃)、秀吉方は先鋒は攻撃、後方は移動、天王山にいる軍勢は防御がいいかと思っています(個人の感想です)。

 理由は、光秀方を攻撃命令にすると場合によっては釣り野伏されるからです。攻撃命令の場合、戦闘後前進は強制です。これで釣り出されて孤立すると戦列(あえて戦線とは言わない)が崩壊しかねません。

 秀吉方のうち、天王山の軍勢は山を駆け下りて光秀の側面をつくという手もありますが、小市民的にルール19.2.3のお得感を捨てられないためです。実際の戦いでも、山を駆け下りたりせず、ここで戦闘がありましたし。まあ、もしかしたら陰謀ルールなのかもしれません。かの有名なSSシリーズの信玄対謙信の信玄ルールのように。あれは信玄が移動しないと回復が有利になる(だったかな?)のですが、実際は信玄が逃げた方は勝率が高い。でも、映画「風林火山」のように「武田の旌旗は乱れていない」という方が好きです(個人の感想です)。もっとも、映画「天と地と」ではさっさと逃げていましたが。

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命令の概略

 閑話休題(それはさておき)。決まりましたら本陣シートに命令マーカーを配置します。VASSALだと右クリックで変更できるので便利です。

 

 長くなってしまいました。とりあえず、今宵はここまでに致しとうございますが、簡単にどういう意図で戦いを進めるかを、まとめてみます(個人の感想です)。もちろんベストではありません。

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戦いの組み立て

 秀吉よりも後ろの軍勢は、天王山の道を通って左翼に出る手もあるでしょうが、この道、結構くねっていて時間がかかります。左翼側が展開できるなら順当に山麓の道を通った方がいい気がします。もっともこの場合は片翼包囲が完成しているので、戦に間に合わない気がしますが。