アメリカ同時多発テロから20年

 あっと言う間ですね。その時、私は確か四国に仕事に行こうとして空港に行ったけれど飛行機が止まっていて、空港で待っている間に体調を崩して、出張を変わってもらった記憶があります。本当にそうだったかスケジュールを確認しましたが、記録は2003年からでした。どうだったのだろう。

 それから5年後にアニメ「東のエデン」が放送されました。これは、当時停滞していた日本を救おうとした12人の物語です。一人は戦後からやり直すために東京にミサイルを撃ち込もうとし、またある人は2万人のニートを集めて個人個人ではなし得ないことをやろうとしました。いや、この前再放送をしていたもので・・・。

 で、その5年後に東日本大震災が起こります。「東のエデン」の神山監督はどう思ったのでしょうね。停滞した日本からさらに活力が失われたようにも思います。

 そして、現在。同時多発テロから20年。東日本大震災から10年。ずいぶん世界は変わりましたが、私は相変わらずウォーゲームを趣味としています。

凄いスカッター

 大西洋の壁はルールが多いので、ついついSicilyの方を始めてしまいました。

 最初は上陸ターン。空挺降下と上陸が行われます。エポックD-Dayでもおなじみです。

 さて、空挺降下でふと疑問が湧いてしまいました。大体どんなウォーゲームでもあるスカッター(降下時の散乱)ですが、Sicilyにもあります。シシリー島を含む地中海は季節風が強く、この季節ではミストラルと呼ばれる北西風(北西から南東に吹く風)が吹きます。ちなみに冬はシロッコ。The Oに乗るシロッコの元ネタ。

 それはそれとして、スカッターするかしないかの賽の目に強ミストラルの場合は+2修正が付きます。大きいとスカッターしやすい。で、パラシュート兵の場合5以上の出目で、さらに賽を振って出た目の2倍のへクス数分だけ流されます。つまり12へクス。1へクス4.8kmなので、12へクスだと57km。東京から小田原ぐらいまでの距離です。

 ・・・え。そんなに流されるの?

 搭乗している輸送機が航法を幾ら間違えても、そんなにはズレないでしょう。ましてや降下中に57kmも流されるっていったいどれぐらいの時速で横に飛ばされてるんだか。ちなみにグライダーの場合はこのs2(賽の目2倍)はありません。逆じゃね?グライダーの方が風の影響でズレても立て直ししにくそうです。

 デベロッパーは、このルールに関して何も言わなかったのでしょうか?いくらなんでも、上限3へクスぐらいに抑えるべきでは?

 前にも書きましたが、チェザレビッチの様に実際に起こったことでしたら、別にルール化するのに問題はないと思います。まあ、12.7%の確率を50%の確率で起こるようにするのはいだたけませんが。でも、史実で起こっていないことで起こりそうもないことはルールに入れるべきではないと思います。もっとも、史実で57km流されたことがないかどうかはわかりませんので、後で調べるとしましょう。

上陸作戦が好きです

 なぜか、いつからか、わかりませんが、上陸作戦というものが好きです。なので、最初に買ったウォーゲームはエポックのD-Day。親に捨てられましたがGDWの英国本土上陸作戦(だったかな)も買いました。SPIのVictory in the WestシリーズではSicilyを買っています。未購入のパットン第3軍とグレネードはCMJの付録になりましたね。Sicilyだけ付録にならなかったのでちょうどよかったです。

 で、多分その流れでSPI/HJの大西洋の壁を買ったのでしょう。13000円と帯に書いてありました。当時の私からすれば結構な値段です。でも、地図がずれていた・・・。

 VASSALモジュールで大西洋の壁がありましたので、ボックス版を探してみました。どうやら、これは持ってきていたらしい。見つけました。ルールブックを見ると結構分厚かった・・・。でもまあ、何十年後か忘れましたが、ついにプレイできそうです。パラパラとルールブックを見ると、どうも戦闘序列がオリジナルと違うようです。AHのThe Longest Dayで新しく見つかった戦闘序列に合わせたとか。VASSALはSPI版だと思うので、ちゃんとユニットがあるか確認する必要がありそうです。プレイはまだ先ですかね。

その発明に乾杯

 NAWのマレンゴをやっています。久しぶりにマストアタックのゲームをやりました。最近あまり見ないのでは?

 で、思ったのです。メイアタックって、結構なパラダイムシフトではなかっただろうか、と。

 私はウォーゲームの歴史に詳しくはありませんが、最初は多分マストアタックが主流だったのだと思います。ところが、メイアタック、つまり戦っても、戦わなくてもいいという概念が出てきました。これを見た人はどう思うか。「えっ。敵兵が目の前にいるのに銃を撃たないの?」とか思って否定的に考えた人もいたのではないでしょうか。

 将棋にしろ囲碁にしろ、敵の駒を取るのが当たり前です。メイアタックでは、まるで囲碁で囲んでも石を取っても取らなくてもいい、と言っているようなものです。

 そんなことを思ったら、メイアタックって、すごい発明ではないだろうかと思ったのでした。現在では当たり前のように使っていますが、先人たちの偉大なパラダイムシフトは再評価すべきかと。

 そう思うと、ルールがおかしいとか言って評価しないのは、どうも狭量な気がしてきました。あまり否定的に見ずに、肯定的に物事を見た方がいいのでしょう。これはゲームにかかわらず、いろんなことに当てはまりますが。

VASSALのダイス

 VASSALでNAWのマレンゴがありましたので、懐かしいと思ってプレイしてみました。

 マレンゴではオーストリア軍が狭い所に閉じ込められていて、順次戦場に出ていかなければなりません。そこで、大陸軍をどかすために低比率ながらも戦闘を仕掛けていきました。1-1で確率50%でArとDrがあります。ダイスの目は小さい方が攻撃側に有利です。で、攻撃していくと、どうもArで自分が下がることが多い気がしました。フランス軍のターン、フランス軍は狭い所にオーストリア軍を閉じ込めたいので、やはり低比率ながら攻撃します。どうもArばかり出る。

 で、ふと気が付くと、6が6回ぐらい出ていました。これはさすがにないなと思ったので、プレイをやめました。

 ダイスの目は乱数発生装置(ランダマイザ)ですが、コンピュータでこれを再現するには、私はよくPCの時計を使います。1/100秒の単位の数値を使うんですね。昔、デジタル腕時計が出たころに、.99を出すようにストップウォッチのボタンを押したゲームをしていましたがあれみたいなものです(私の学校だけか?)。

 で、VASSALですが、どんなランダマイザを使っているのでしょうか。6が6回連続で出るようなランダマイザは、ちょっといただけません。また、ASLで2つダイス(DR)でも同じ目が何回も出ることがあるような気がします。そこで、2回同じ目の場合はやり直しというハウスルールを適用しています。本当は実際にサイコロを振った方がいいのかもしれませんが、そのスペースがちょっと辛い。

 VASSALのモジュールを作ったことはありませんが、モジュールごとに設定するようになっているのでしょうか。それともVASSALのシステムに組み込まれているのでしょうか。もし後者なら他のゲームでも同じようなことが起こりそうです。

温故知新

 VASSALのモジュールでNapoleon's Last Battlesがありましたので、英文ルールを和訳してみようかと。こんなことをやっているからASLSKのシナリオが進まないのだというのは置いておいて。私の悪い癖です。

 英文ルールをWordに転記してからテキストファイルにし、Google翻訳にかけます。そこで出てきた和訳を修正して整形して完成です。Wordに転記する利点は、一応ルールを読むこと、間違ったスペルなどをチェックできることです。英文ルールのPDFがあると、Wordで直接読み込むことができるので転記が不要になります。この場合、英文ルールを読まなくなります。まあ、和訳の整理の段階で全文読むことになりますが、Googleの翻訳は結構雑なので、意味が通らないことがあります。この時、英文に戻るのですが、一度読んでいると意味を把握しやすくなります。

 で、NLBのルールを読んでいて思ったのですが、昔のルールブックは字ばかりで絵がほとんどないなぁ。でもルールを把握しにくいかというとそうではなく、とりあえず5.1とか5.2とかの章を読んで、マップを広げて試しプレイして、わからなかったら5.11とか5.21とかを読めと書いてある(ような気がする)。つまり読む分量はさほど多くないのです。これも一つの書き方だなあと思ったのでした。

 ところで、NAWシステムは単純な移動と戦闘の繰り返しですが、今新しいゲームって、こんな単純なゲームが少ないですね。初心者向きならいざ知らず。もう、こういったゲームは作られないのでしょうか。新しいシステムが開発されるのはいいのですが、こういった古いシステムを有効に使えるような技術も必要な気がします。

 ちなみに、NAWシステムは戦闘後前進は任意ですが、強制にしたらどうなるのだろうか。いわゆる強ZOCのシステムなので、結構展開が変わってくるような気がします。

ASLSKのシナリオ41をやってみた

 2回やってみました。どうも運の要素が強すぎる気がします。

 セットアップとアメリカ軍の攻撃方向(赤矢印)は以下の通りです。ドイツ軍AQマーカーがある建物をすべてアメリカ軍が支配すると勝利です。

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シナリオ41のマップ

 最初にアメリカ軍の盤外砲撃(16FP、TEMあり、当該へクスと周囲6へクスが砲撃対象)が3カ所であります。この時、ヒットすると結構多くのドイツ軍分隊がDMになります。確率的には25%ぐらい。特に、建物奪還用に右翼(MMGの所)に置いた分隊が混乱すると結構躓きます。

 アメリカ軍は道路の南(マップ下方)の3つの建物は第1ターンの占拠できます。次に道路を渡る攻撃ですが、この時、混乱しているドイツ軍が多いと、もう詰みです。

 うーん。あまりいい感じではありません。

 盤外砲撃を避けるためにドイツ軍を分散した方がいいのでしょうか。しかし、その場合、LOSがさえぎられる気もしますし、射撃の効果が薄くなりそうです。

 前進防御(道路の南側にも配置)がよいのでしょうか。

 また、マップの東側(右側)はほとんど使っていませんし、SSRでドイツ軍の煙幕指数が3になっているのに使っていません。

 しばらくこのシナリオを考えることになりそうです。